インタビュー④

小川瑞穂

成長したいなら、デイサービスより訪問介護!?

【千葉南事業所 サービス提供責任者】

<ある1日のスケジュール>

  • 08:00 … 利用者様宅直行→サービス(身体)
  • 09:00 … 事業所にて書類整理
  • 11:30 … 利用者様宅にてサービス(生活)
  • 12:30 … 昼食
  • 14:00 … 利用者様宅にてサービス(生活)
  • 15:00 … 利用者様宅にてサービス(生活)
  • 16:30 … 利用者様宅にてサービス(身体)→直帰

私が入った介護の世界

はじめまして、小川です。

私は中学校を卒業後、飲食店のアルバイトを経て17歳のときに介護の世界に入りました。
最初は、認知症の方を対象としたグループホームの登録ヘルパーです。

世の中には「介護はキツくて大変」という見方があるようです。
ところが、私は世間知らずで、「いろいろできそうでカッコいい!」という良いイメージしかありませんでした。

実際にやってみると、自分のイメージどおりでした。

最初はおむつの替え方もわかりませんでした。
やっていくうちにいろんなことができるようになり、「私ってすごいな」と(笑)

学校やそれまでのバイトでは、自分が成長している実感をこんなふうに持つことはできませんでした。
そういう意味で、私にぴったりの業界だと感じました。

成長できる職場が好き

成長できる職場が好きだとあらためて思ったのは、子どもを一人産んだ後、デイサービスで働き始めたときです。

デイサービスは、利用者さんの介護度が高くなく、比較的お元気な方ばかりです。
おかげでヘルパーは難しいことをやらずに済むのですが、私にはそれが物足りなかった。

子どもをもう一人産んだ後、次はもっと挑戦できる職場を選ぼうと考え、訪問介護の事務所を選びました。
訪問介護の仕事は充実していました。それは私の狙いどおりです。

ただ、最初に入った事務所の上司は、
「この利用者さんには、なぜこのサービスが必要なのか」
という背景を一切教えないタイプでした。

ヘルパーは理由もわからないまま言われたことをやるしかなく、そこが不満でした。

そして、友乃家へ

もっといろいろ情報をわかったうえでサービスすれば、利用者さんにもよろこばれるのではないか――。
そう考えていたときに保育園のママ友が紹介してくれたのが、友乃家だったのです。

私が友乃家で働き始めたのは3年半前の2016年でした。
最初は登録ヘルパーでしたが、2年前に社員になり、現在はサービス提供責任者も務めています。

サービス提供責任者になると、契約書の作成やヘルパーさんのシフト作成など、事務的な仕事が増えます。
それらが大事な仕事であることはわかっていますが、いまでもやはり一番好きなのは訪問介護の現場です。

訪問介護の魅力

訪問介護の魅力は、なんといっても家事スキルが上がることでしょう。

訪問介護では、利用者さんの身体のケアだけでなく、買い物や調理、掃除などの家事も行います。

訪問介護の仕事を始めた20歳当時、私の家事スキルがほぼゼロの状態でした。
たとえば調理では野菜の切り方もわからなかったし、味付けのレパートリーは塩コショウだけ。
煮物にいたっては、「めんつゆ入れればいいんでしょ」というレベルでした(笑)

現場をこなすうちに利用者さんやヘルパーさんに教えていただき、料理の腕が徐々に上達していきました。

事務所で行う調理実習も大きかったです。
友乃家は70代のベテランヘルパーさんも多く、プロ顔負けの主婦のワザを披露してもらえるのです。

おかげでいまは私も調理スキルが上がり、煮物もお醤油と砂糖、お酒とみりんを使いこなしてつくるようになりました。
わが家の旦那や子どもたちにもおいしいものを食べさせられるようになり、とても助かっています。

大変だったこと

逆に大変だったのは、子育てとの両立でしょうか。

私は保育園に近い利用者さんを最後に回して、すぐにお迎えに行ける工夫をしていました。
それでも間に合わないことがあります。

その場合は仕事を途中で抜けて子どもを迎えに行き、旦那に預けてまた戻るという荒ワザで対応していました。
(幸い、友乃家は現在働き方改革で、残業ゼロに取り組んでいます。
数年前に比べて、いまはかなり働きやすい環境になっています!)

友乃家は頑張った社員を上に引き上げてくれますが、私自身、「絶対に管理者になりたい」というほど強い思いは持っていません。

今後の展望

目下の目標は、千葉南事業所で管理者を務める椎名さんです。

椎名さんの仕事ぶりには、いつも驚かされます。

先日は、部下が組んだシフトで30分の残業が発生することが判明。
その場ですぐ調整の電話をかけて、残業をゼロにしてしまいました。

あの柔軟な対応力と素早い行動力は、まさに私の憧れです。
いつか私も同じようにまわりから頼られる存在になりたいと思っています。